果報は寝て待て

この恋焦がれている気持ちが20年ぶりかもしれないが、断られる予感もなくもない。

新卒で就活した際に、唯一応募した会社から選考がどんどん進んでいき、もう大丈夫だろうと思った最終面接では落とされ、三日間泣いていたことを今も鮮明に覚えている。あの時は鏡を見れば、哀れな自分に涙を流していた。

さて今回はどうなることやら。前回のようにすぐに返事が来ない。不吉な予感がする。携帯を見すぎている自分が情けない。ショートメッセージやメールボックスをこれほど頻繁にチェックしているのが20年ぶりかもしれない。

冷静に考えてみると、面接官の2人とすごく意気投合するかというと実はそうでもない。特にこうして1回目を断った経験があると、お互いに隔たりを感じることは否めない。こればかりはご縁で、自分のことを嫌いな人にどんなにお願いしても好きという気持ちにはなれないものだ。

そうなったらもう割り切るしかない。

あるいは今度空きがあったら是非声をかけてくださいと感謝の言葉とともに差し上げて凛と去っていく。