ワールドカップを観るようになった

人生は生きてみたいとわからないものが多く、例えばこの年の私がなんとワールドカップを観始めているのだ。

残念ながら徹夜して観る程もう若くなく、真夜中以降に試合は頑張って観ても結局無理して起きているだけになり、やはり元気に応援できない、試合についていけない試合は観るべからず。

なぜサッカーか。

サッカー観戦は私に叫ぶのチャンスをくれて、日ごろ胸に溜まったもやもやを一気に吐き出すことができる。

サッカー観戦は私に同僚や友人以外、ピアニストや俳優以外、作家や記者以外の有名人の存在を教えてくれる。

応援チームが勝った時に痛快に喜び、負けた時には専門家の解説を読んで学び、納得する。

こういう進学や就職、昇進と関係のない学びが一番元気を与えてくれる。

若い時には資格の取得等目標を決めて自分を追い込むことによって証明された学びをさんざんやってきたが、語学以外に自分にとって学んで楽しいと思うものが残念ながら、ない。

人生一度、運転できるようになりたいなんて思っていても、結局生計のためにずっとずっと働かないといけない縛りから解放されないまま定年になりそうな予感がする。

でもどうだろう、連日徹夜して仕事しているせいでかなり落ち込んでいるせいでこのような消極的な考えに陥っているだけかもしれない。

ワールドカップに読書、コンサートに映画、楽しいことがいっぱいあるのに青の悪魔なんて全然怖くない。もう現れない、そう信じて、今日もよく頑張った自分に敬礼。

おやすみなさい。