果報は寝て待て

この恋焦がれている気持ちが20年ぶりかもしれないが、断られる予感もなくもない。

新卒で就活した際に、唯一応募した会社から選考がどんどん進んでいき、もう大丈夫だろうと思った最終面接では落とされ、三日間泣いていたことを今も鮮明に覚えている。あの時は鏡を見れば、哀れな自分に涙を流していた。

さて今回はどうなることやら。前回のようにすぐに返事が来ない。不吉な予感がする。携帯を見すぎている自分が情けない。ショートメッセージやメールボックスをこれほど頻繁にチェックしているのが20年ぶりかもしれない。

冷静に考えてみると、面接官の2人とすごく意気投合するかというと実はそうでもない。特にこうして1回目を断った経験があると、お互いに隔たりを感じることは否めない。こればかりはご縁で、自分のことを嫌いな人にどんなにお願いしても好きという気持ちにはなれないものだ。

そうなったらもう割り切るしかない。

あるいは今度空きがあったら是非声をかけてくださいと感謝の言葉とともに差し上げて凛と去っていく。

 

 

ハリー杉山が教えてくれたこと

コロナが始まるのと同時に始めたイギリス英語の勉強はもう2年以上経っている。

あれは確かに2020年2月だったよね、1回目の緊急事態宣言より少し前から在宅勤務を始めた。

通勤時間が節約できる分、もっと作業の時間が増えて、通勤の疲れもないしパジャマ姿で朝リビングに来たらすぐ仕事をスタートできた。

しかし、次第に人に会えない、人と話せない、つまり仕事もプライベートもメッセージで成り立つの日々に飽きてしまい、人間は集団で生活する生き物なのにいつまで軟禁されている生活が続くのだろうと頭がおかしくなりかけていた。

そこで少しでも暮らしに弾みを見つけようと思って始めたのが英語学習。つい昨日の夜の体験レッスンでフランス語とスペイン語を習っているイギリス人の先生に、「英語習って何年経ちますか」と聞かれたのだが、答えたのが約30年。そう、私たちアジア人は大体中学から英語を習って、大学卒業するまで英語はずっと必須科目なので少なくとも10年習うことだが、私の場合は英語が趣味ということが大きくて、生きている人生の約8割の時間を英語学習に費やしている。

大学の時の交換留学に行くことができたなら、もちろん今は不自由に英語の書籍を読むことができ、今頃違うことを趣味としているかもしれないが、残念ながら人生にはDreams Cannot Come Trueという事実があり、恐らく一生叶わない夢なのだろうという予感がある。どれほどアメリカやイギリスへ留学や仕事したいかというと、それが叶えばもう明日死んでもいいぐらい。

さて本題、ひょんなことからハリー杉山のYoutubeを紹介され、ひょうなことと言っても白状すると、転職エージェントの方がたまたまイギリス人で私の英語はイギリス英語だと初めて気づいてくれてそして教えてくれた、「イギリス英語ならこのPodcastをお勧めだよ」ということで最近観始めた。

www.youtube.com

目から鱗の連続で毎回面白い、毎回勉強になるようなベストなpodcastなので超おすすめ。ハリー杉山のイギリス英語ももちろんのこと、彼が話している日本語のも滑舌がよく、一音一音はっきりと発音しているのを聴いてすごく影響を受けている日々。

次第にこのハリー杉山、そういえばどんな人物?とwikiで調べると、お父様はなんとニューヨーク・タイムズ東京支局長・アジア総支局長のヘンリー・スコット・ストークスで、お母様が日本人。11歳の時にお母さまとイギリスへ移住しウィンチェスター・カレッジ

イギリス最古の伝統を誇る男子全寮制パブリックスクール)へ入学された。

そんな超エリートなタレントのTwitterからなんと「憧れの父が介護を通して教えてくれたこと ハリー杉山さんの介護」の記事がアップされ、

www.nhk.or.jp

 

読んでいるうちに自分の父の看病や最近の転職での失敗と重なり、人生って先でなにが待ち伏せているか誰もわからない。仕事のプレッシャーが重く、2カ月無休の結果、物忘れが激しくなった時ってもしかしたら自分は若年性認知症の一歩手前に来ていたかもしれないと思ったりするとゾッとする。

しかしハリー杉山のお父様の介護の記事を読むと、自分のこんな小さな失敗は彼の苦しみ、あるいは過去、父親を看病していた母親と自分の苦しみと比べると全然大したことではないし、むしろ自分は小さい頃から過保護で順風満帆に過ごしてきたせいでちょっとの失敗や挫折にすごく大きくびっくりして反応して落ち込んでしまうことが情けない。

人生ってやぱり失敗は避けられないことだね。小さい時に失敗していなければ大人になって経験する、要はいずれ失敗は経験するものだ。どんな失敗があってもそれから学習して前進めることを忘れずに人生の旅を歩むものだ。

落ち込んでいる自分に気づいている時に自分を励ましたり、楽しくなるようなことをする。例えば子供たちと遊んだり。彼女らは本当に天使、気づけばあんな小さな赤んぼがもう身長が私を超えてしないそうで、一緒に鏡の前に並んでいると姉妹に見えて嬉しい。小さな妹ものんびり屋だから喋るのもゆっくりで、時々いらいらするけど、面白い質問ばかりで可愛い。

人生は楽しいかどうかは結局、自分次第。

昨日は久しぶりに夜中まで働き、そして今日は日中心臓ドキドキ、時折痛みもあり、頭はぼっとして、一気に10歳も老けた気がする。

人生の折り返し時点で以前にも増して迷いが多くなり、一回限りの人生をどう有意義に過ごすべきかをずっと考えてきたにも関わらず、職選びでまた失敗してしまったような日々。

どうせ苦労するなら、どうせ自分の好きでないことを職業としてやらなければいけないなら給料のとびきり良い方を選び、せめて子供たちを旅行にたくさん連れて行き、いろんな経験をさせ、親孝行をもっと実質的に行いたいと思う。

あー今日も大変よく頑張りました。レッドブルを飲みながら、よくない頭を酷使して何度か今日も生き延びることができた。

神様、今夜私がぐっすり眠れるように導いてください。

お休み。

 

茗荷谷のVie De Franceに来ています。

イートイン専用のレジに長蛇な列ができていのに、テイクアウトの2台が空いている。寒い店内でひたすら待っていたが、臨機応変してテイクアウトのほうを開けてくれないかと店員さんに声をかけても知らんぷりされた対応。

生きている人間が作った生きていないルール。

 

週末の朝に来ているお客さんには何かしらのお勉強をされている方々がいた。ビジネス英語。地理。スペイン語。「早起きの技術」を読んでいる人も。

ご年齢は30代以上で、家族と日曜日をゆっくり過ごさなくてよいことだから独身が多いと推測するけど、振り返れば私は20代の時に、日曜日の朝に一人で近所のカフェに行って勉強していた。子供をパパに面倒みてもらって。20代はやはり体力も精神力もタフで希望をたくさん抱いていた。そんな努力の甲斐で30代ではひたすら仕事や人間関係の渦なきの中でもがいていた。そして40代に突入した今は仕事する意味を改めて認識し、仕事を通して会社に貢献するのではなくなり、仕事を通してひとりの人間として成長するのだと悟る。

 

続く

朝晴れていたにもかかわらずランニングしなかったことを後悔しながら今日の出来事を綴ってみたいと思う。

コロナ自粛はもう何年も前から続いているように感じてしまうが、今日は2年ぶりに友人とパレスホテル東京アフタヌーンティーをいただいてきた。

席に着くや否や、友人からお菓子のお土産を渡され、「退職おめでとう」と言われ、心から嬉しく思った。

そう、やっと解放されることになる。もっと早く離れることもできたかもしれないと言いたいところだが、やはり今日まで待つ必要があったと思う。今日じゃなければ恐らく納得しない離れることになり、また無意味な後悔に苛まれる日々を送ることになるのだろう。

駅に向かう前に自宅ではすでに緊張した空気を自ら醸し出していた。髪型から着る服や靴、そしてコンタクトかメガネかでかなり悩んでいた。メガネだとすごく生真面目に見られてしまうから、お洒落な場所には相応しくないと判断し、結局コンタクトにしたのだが、店員さんに撮っていただいた写真にははっきりと、くっきりと両目尻の放射線状の皺が写っていた。やはりボトックスを久しぶりにやってみる。そして艶感のあるスキンケアで肌の質感を強調させる必要を感じた。先日いただいたディオールのサンプルはいずれ現品買いすることになる。

電車の中では案の定、一駅目で不穏な状況に陥ってしまい、車両を変えて乗降口の近くに立つと良くなった。

そうだ、隣の車両の優先席にいた1歳未満の男の子がお父さんの膝に座り、私にいないいないばあをしてくれたのが大きな救いだった。

ありがとう天使さん、本当に助かった。

他にも色々と思ったことを書きたかったけど、眠くなったからもう寝る。

全てに感謝。

旅行先で冷えたとは言え、引いた風邪がなかなか治らないのは恐らく、コロナによる自粛以来2年ぶりのことかもしれない。

とにかく体が冷える。自宅で厚着して床暖房をつけて地べたに座っていても暖まらない。両足の張りもひどくなる一方で整体の効果をほとんど実感出来ずにいる。

体の衰えは否めないのだが、やはり伸び伸びとした生活をしていないことが原因だと感じるから、明日から晴れている日には必ずジョギングするようにしてみる。

思えば去年の今頃も仕事に没頭するあまり身体全体が固まってしまい、整体とランニングで治った。

今日受けたSOELUのオンラインヨガで股関節を中心にゆっくりとじっくりと身体をほぐした。運動やストレッチ、ヨガをしないと身体が元の悪い状態に戻るもんだなと、もう若くないんだなと身を持って知った。

人生の折り返し地点にいることは否応なく受け入れなければいけない事実である以上、楽しく生き抜くしかない。新しい変異種オミクロンの症状は風邪に似ているとの記事を読み、これ以上ワクチンを打たなくてコロナが終息する様に願う。

12月に入り、退職と入社手続きを同時並行で行う2021年の師走。証券会社でストックオプションの手続きをして改めて自分が世に大きな影響を与える会社で経験を積んだこと気づき、その日の夜はなんと失業する夢を見てしまったが、幸せに働きたいから離れるのだと自分に言い聞かせる。

これからは会社にいるときは全力投球し、通勤電車の中で新聞を読み、家に帰れば家族のために美味しい料理を作り、受験勉強のお姉ちゃんをサポートし、やんちゃんな妹ちゃんのピアノ練習に付き合い、自分のための時間もたっぷり作ることに専念したいと思う。

雑念は雑念のままでいよう。

苦悩があれば神社にいくべし

これは今回の旅から大いに学んだ大切な生き方のコツのひとつ。

今までは子育てで旅行先はディズニーランドなどのテーマパークばかりだったが、コロナで休園していると旅先は自然のみとなり、長野の善光寺や高尾山、そして今回の日光へ導いてくれた。これもコロナのおかげの一つである。

電車から降りるまで心を侵蝕してきた悩みは東照宮の御遺訓で一気に消えた。

 

人に対するに和やかなるべし。

願望、急ぐな、叶う。

待人、おそいがくる。

 

この三行は私を救った。 

憎んでいる人には許しや感謝を。

願望は気を長くして、待つ。

 

三仏堂からの鐘の音を聴いて涙が止まらなくなっていた。

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