ハリー杉山が教えてくれたこと

コロナが始まるのと同時に始めたイギリス英語の勉強はもう2年以上経っている。

あれは確かに2020年2月だったよね、1回目の緊急事態宣言より少し前から在宅勤務を始めた。

通勤時間が節約できる分、もっと作業の時間が増えて、通勤の疲れもないしパジャマ姿で朝リビングに来たらすぐ仕事をスタートできた。

しかし、次第に人に会えない、人と話せない、つまり仕事もプライベートもメッセージで成り立つの日々に飽きてしまい、人間は集団で生活する生き物なのにいつまで軟禁されている生活が続くのだろうと頭がおかしくなりかけていた。

そこで少しでも暮らしに弾みを見つけようと思って始めたのが英語学習。つい昨日の夜の体験レッスンでフランス語とスペイン語を習っているイギリス人の先生に、「英語習って何年経ちますか」と聞かれたのだが、答えたのが約30年。そう、私たちアジア人は大体中学から英語を習って、大学卒業するまで英語はずっと必須科目なので少なくとも10年習うことだが、私の場合は英語が趣味ということが大きくて、生きている人生の約8割の時間を英語学習に費やしている。

大学の時の交換留学に行くことができたなら、もちろん今は不自由に英語の書籍を読むことができ、今頃違うことを趣味としているかもしれないが、残念ながら人生にはDreams Cannot Come Trueという事実があり、恐らく一生叶わない夢なのだろうという予感がある。どれほどアメリカやイギリスへ留学や仕事したいかというと、それが叶えばもう明日死んでもいいぐらい。

さて本題、ひょんなことからハリー杉山のYoutubeを紹介され、ひょうなことと言っても白状すると、転職エージェントの方がたまたまイギリス人で私の英語はイギリス英語だと初めて気づいてくれてそして教えてくれた、「イギリス英語ならこのPodcastをお勧めだよ」ということで最近観始めた。

www.youtube.com

目から鱗の連続で毎回面白い、毎回勉強になるようなベストなpodcastなので超おすすめ。ハリー杉山のイギリス英語ももちろんのこと、彼が話している日本語のも滑舌がよく、一音一音はっきりと発音しているのを聴いてすごく影響を受けている日々。

次第にこのハリー杉山、そういえばどんな人物?とwikiで調べると、お父様はなんとニューヨーク・タイムズ東京支局長・アジア総支局長のヘンリー・スコット・ストークスで、お母様が日本人。11歳の時にお母さまとイギリスへ移住しウィンチェスター・カレッジ

イギリス最古の伝統を誇る男子全寮制パブリックスクール)へ入学された。

そんな超エリートなタレントのTwitterからなんと「憧れの父が介護を通して教えてくれたこと ハリー杉山さんの介護」の記事がアップされ、

www.nhk.or.jp

 

読んでいるうちに自分の父の看病や最近の転職での失敗と重なり、人生って先でなにが待ち伏せているか誰もわからない。仕事のプレッシャーが重く、2カ月無休の結果、物忘れが激しくなった時ってもしかしたら自分は若年性認知症の一歩手前に来ていたかもしれないと思ったりするとゾッとする。

しかしハリー杉山のお父様の介護の記事を読むと、自分のこんな小さな失敗は彼の苦しみ、あるいは過去、父親を看病していた母親と自分の苦しみと比べると全然大したことではないし、むしろ自分は小さい頃から過保護で順風満帆に過ごしてきたせいでちょっとの失敗や挫折にすごく大きくびっくりして反応して落ち込んでしまうことが情けない。

人生ってやぱり失敗は避けられないことだね。小さい時に失敗していなければ大人になって経験する、要はいずれ失敗は経験するものだ。どんな失敗があってもそれから学習して前進めることを忘れずに人生の旅を歩むものだ。

落ち込んでいる自分に気づいている時に自分を励ましたり、楽しくなるようなことをする。例えば子供たちと遊んだり。彼女らは本当に天使、気づけばあんな小さな赤んぼがもう身長が私を超えてしないそうで、一緒に鏡の前に並んでいると姉妹に見えて嬉しい。小さな妹ものんびり屋だから喋るのもゆっくりで、時々いらいらするけど、面白い質問ばかりで可愛い。

人生は楽しいかどうかは結局、自分次第。